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若者が行きたくなる図書館とは?日向市のあたらしい図書館づくり「日向ラボ・ラボ」第4回開催

「図書館は空気が重い」
「勉強感が強すぎてリピートしない」

図書館に行かない理由から聞き始めた
「日向市の新しい図書館をみんなで創る日向ラボ・ラボ

11月29日(土)、中高生と大学生21名が集まり、
自分たちが行きたくなる図書館について話し合いました。

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1.図書館に行かない理由

新しい図書館づくりに興味がある、
でも普段は図書館に行かない。
そんな中高大学生に、
まずは「行かない理由」を聞いてみました。

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「時間がない」「遠い」など物理的な理由以外、
内容として印象的だったのが

・空気が重い(静かすぎる)
これはほとんどの人が共感!
日向ラボ・ラボ第1回でゲストに来て下さった筑波大学の吉田右子先生によればデンマークやフィンランドの図書館は、いつもにぎやか。飲食もOK

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日向ラボ・ラボ通信Vol.01(日向市総合政策課発行)

・勉強感が強い

本を読まない人じゃないと行っちゃいけない雰囲気、本=勉強というイメージが強いので、敷居が高く、面白みを感じられないのが現状

・ルール・制限が多い

話すことや飲食も含め、何かと禁止事項や制限事項が多いのでかたくるしくていづらい。

この3つって、何も若者に限ったことじゃないですよね。
何を隠そう、ぼくも図書館行かない派。
理由は中高大学生とほぼ同じかも。

2.図書館に行きたくなる理由BEST10

行かない理由はめちゃくちゃ反応早くて、
次から次へと付箋が貼られていきました。

さて、では「どうしたら行きたくなるのか?」

3つのテーマごとにチーム分け。

①どんな本があれば行きたくなるか?

各自で、思いつく限りアイデアを書き出します。

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出揃ったあと話し合いながらBEST10を選定

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これだけamazonが浸透し、スマホでなんでもみれる時代。
あえて本を借りるとしたら、の傾向でいくと

・普通では絶対みないもの(おおきい絵本世界の童話
・全部揃えることが難しい(マンガ
・一時的にしか使わない(参考書
・高くて全部見れない(楽譜

という感じ。

1位 おっきい絵本(わくわくが大事)
2位 参考書
3位 楽譜
4位 週刊誌・月刊誌
5位 マンガ
6位 作者ごとの棚
7位 世界の童話
8位 話題の本
9位 飛び出す絵本
10位  生活のライフハック本

②どんな環境なら行きたくなるか?

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このテーマは面白い特徴が。
1位が「1人部屋」

みんなと出会ったり、つながったり、交流したりのニーズがある一方で、

・地元の図書館は会いたくない人が多い
・勉強しようと思っていったが人の目が気になる

最初に出した「行きたくない理由」にもつながってる感じ

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あとはヨギボースペースや、「おきべん」できるスペースなど、疲れをとりたい、重いものを持ち歩きたくない、というニーズ。
これって高齢者の意見とあまり変わらなくない?
疲れてるのは全世代共通か。。笑

③どんなイベントなら行きたくなるか?

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高校生にはスポーツ観戦や映画上映会が人気。
スタジアムや映画館のない、5万人の地方のまちなのでよくわかるニーズ。

すぐに企画で実現すべきと思ったのが、

・図書館で行きたい高校や大学の先輩の話を聞く

これは一つの重要な機能・イベント。

この話し合いの場で、すでに高校生が行きたがってる宮崎大学の大学生が多く来てたので熱心に聞いてたり。

中高大交流には大きな意義があるし、図書館でできたらすごくいいと確信!

3.若者が行きたくなる図書館のまとめ

各チーム、BEST10の内容を、他のチームの人たちにも伝えやすいように、A3用紙にまとめます。

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その後、最終アウトプットシートに貼り付けて全員で共有

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中学生もめちゃくちゃ積極的!
発表する人?って聞いたら即座に挙手。素晴らしい

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3チームの内容を共有した上で、最後に、全員総意として、各テーマの行きたくなる理由1位を決めました。

本:マンガ
環境:1人部屋
イベント:おとまり会

そして最後は全員で話し合って、

若者が行きたくなる図書館とは

『人の目を気にしない自由なスペース』

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最後に、日向市図書館の海野館長から、

5年後を待つことなく、できることは明日から取り組むので、ぜひきてくださいね!

と心強い言葉!柔軟でポジティブ!素晴らしい。

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4.若者にとっての居場所とは

『日向ラボ・ラボ』第一部で講演いただいたのが、
文教大学准教授で、子どもの居場所の専門家、青山鉄兵さん。

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青山さんの話で、特に印象的だったのが

・居場所は主観的なもの
・誰かといてもいいし、1人でいてもいい
・何かしてもいいし、何もしなくていい

今回、一番多く共感を集めていた「1人部屋」は、まさに青山さんのお話とつながるところで興味深かったです。

誰かの居場所にあることで、誰かの居場所になくなることも当然あるのでしょう。

もう一つの気づきが青山さんによる

図書館が居場所になることの意味は「本棚の手前」を考える

最初の「行きたくなる理由」にも出てきた、
・本を読まなきゃいけない
・勉強しなきゃいけない
その手前で、どう接点をつくっていくのかが重要なのでしょう。

一番共感した青山さんの言葉は

「支援臭」がする居場所には人が来ない。

「教育臭」「コミュニティ臭」もありえそうですね 笑。

今年度から、市民共創「日向ラボ・ラボ」の企画・進行と、基本構想のアドバイザリー業務を担当していますが、これから5年後、AIが浸透し、本を取り巻く環境も激変するであろう時代に、どんな図書館が求められるのか?

「図書館」という名前は使われてないのかもしれないし。
「そこにある本」より「そこにいる人」の価値が高まったり。

若者がワクワクして普段使いしたくなる場をつくれるように!

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