「僕は『障がい』という言葉がなくなればいいなと思っています。障がい者にとって障がいはあって当たり前。障がいのない人が『障がい』と呼んでいるだけなんです。都農町がそうした偏見のない町になったら素敵ですよね」
都農町出身・在住の税田和久さん(株式会社グローバル・クリーンの代表取締役社長)の目指すこと。
税田さんは日向市でビルメンテナンスや「クリーンコンサル」という独自のサービスをおこなう会社、グローバル・クリーンを経営されています。また創業時から、女性や高齢者、障がい者など、多様な人材が働きやすい職場づくりに取り組まれてきました。
税田さんは「創業時に助けてくれた人たちをいつか助ける側に回りたい」という思いで経営を続けてきました。“働きづらさ”を抱えた人たちが“働きやすい”職場をつくるため、経営を「ダイバーシティ」の次の段階、「インクルージョン」にシフトしています。
ダイバーシティは多様な人材が“在籍している状態”。そしてインクルージョンとは、多様な人材が“活躍している状態”のことです。
宮崎県のB型事業所の平均工賃は全国で20位でした。しかし、2022年度は4位に上昇。県の1ヶ月の平均工賃は19,631円でしたが、グローバル・クリーンが指導をおこなった事業所は約25,000円と、平均工賃の向上に貢献しています。
税田さんと都農高校跡地の活用で話しているビジョン、「ウルトラクリーンアカデミー」
男の人でも、女の人でもなく、しょうがいのある、ないに関係なく、みんながひとりの人間としてそんちょうされ、愛し、愛され、その人らしく、自分自身をみがきながら人生を切りひらいていく。それが、ウルトラクリーンアカデミーなんだよ