都農町に移住して起業、いちばん困ったのが「オフィスがない」問題
そもそも1万人の町には「賃貸オフィス」という概念がない。
古民家やシャッター街、”地方あるある”で、治安面の不安や、なにかと面倒くさいので賃貸には消極的(要は経済的に困ってない)。
あるとしたら売買だけど、さすがに安いとはいえ、簡単に払える総額ではないし……
たまたま借りれたとして、次のハードルは公共下水道がなく、浄化槽方式ということ。
住宅は町の助成金があるけど、オフィスの場合は自己負担!
内装のリノベーション費用のほとんどが浄化槽でふっとぶのも大きな課題。
そんな難しい状況にもかかわらず、お仕事でお世話になっていた地元の人たちが、人間関係・信頼関係を総動員して歯医者さんの大家さんから貸していただけることに。
内装の投資をしていただいた会社さんのおかげもあり、都農町初のコワーキングスペースをつくるリノベーション・プロジェクトがスタートしました(感謝)。
生前、ご主人が「まちのためになるなら、貸してもいい」と言い残していたそうです。
僕らも、これからの都農町、商店街を元気にする町内外の人たちが集まる場所にしたいと思っていたので、大家さんのニーズにもあてはまり実現することになりました。
みんなが集まれる庭のような場所と建てられた年にリスペクトを込めて『 YARD1927 』と名づけました。
入ってすぐ待合、受付を挟んで左側が診察室でした。
天井と壁、剥がしたら思ってたより高く、これはいいと思ったんですが。
空調のランニング費用も考えて天井は貼ることに。
何より3面開口で明るくて気持ちいい!
「みんなが集まる庭」にしたいので、外からの丸見え感wも最適でした。
現場の職人さんのこだわりで、土壁ができたと思ったら。。。
なぜか手形のあるコワーキングにw
手形も含めてこんな感じになりました。
施工してくださった、秀建設の社長。今でもほぼ毎日、遊び(仕事?)に来てます。
待望のエスプレッソマシーン(100円)とレンタサイクル(tokyo bike)
大家さんにお願いして、道路境界のブロック塀、撤去させていただき、イツノマ田尾くん私物の人工芝をひきつめてフライングの乾杯
開業後は、J.FC宮崎のサッカー選手の方々がコーヒーの試飲会などで集まってくれたり、町の人におもいおもいに使ってもらえる場にしていければ!
コワーキングスペースとしては3社からのスタート。オフィスとして使うだけでなく、イベントや取材場所、説明会など気軽に使ってもらえるコミュニティ会員の募集も、コロナの自粛解除に合わせて6月から本格的に開始します
大家さんの合意を頂けてから開業まで2ヶ月ちょっと!
「すぐ、やる」都農町の強みをいきなり体感できたプロジェクトでした。
もちろん設計図面なんてありません 笑。でも図面以上の情報は立ち話で。。
最近、コロナの自粛解除にあわせて、少しずつ人の往来が増えてきて、より一層楽しくなってきました。
来週は1週間、若手商工経営者のまちづくり決起集会、都農ワインの地元ファンクラブ結成式、そして町民向け都農ワイン・ポップアップバーと、夜から先に予定がつまってきました。
もともとソーシャルディスタンスなまちだから、イベントやっても空間の余裕はあり、状況見ながら慎重に進めつつ、リアルな交流も楽しんでいきたいと思います。